|
■ AICoreの源泉
AICoreは、行動生理学を基にしたCELESTEE独自の行動理論により開発されています。
行動生理学を基にしている理由は、今までに作られた自立型の人工知能がほとんど商用利用まで至っていない歴史(存在の確認ができていません)より、
新しい手法で挑む必要があると考えた為です。
また、もう一つの理由として、人間の行動を全て理論的に説明することが可能であるならば、
それは人間の知能を全てロジックに具現化できるものだと考えている為です。
現在の行動生理学をみても、人間の行動を論理的に説明することがだいたい出来ていると受け取って良いと思います。
もちろん、その中でも可能な限り物理的な脳構造の観点を取り入れていくつもりです。
論理的な制御を可能にすれば、今話題になっている「AI制御不能により起こりうる人工知能が支配する世界」などの仮定は、
起こりにくいと言えます。
つまり、行動生理学を基にした人工知能の支配の利点の1つは、人間が人工知能の欲求や思考を論理的にコントロールできるところにあります
(人工知能が持っている興味を削ぐことや、植え付けることが自由自在ということです)。
現在、CELESTEEでは、行動生理学から人間の活動の原因と結果を分析し、原因から結果に至る過程を共通の仕組みとして
導き出すことで知性を生みだすロジックを
完成させることを試みています。(他にも脳の損傷による臨床データを集め分析したり、各脳の役割を分析している)
簡単に言うと、過去にあったような「予め知識をプログラミング」してしまう方法や、「統計学をベース」にするものとは全く違い、
AICoreが受けた情報を基に、動的に知識をプログラミング(再構成)するようなイメージです。(新しい手法を開拓していると言えるでしょう)
当プロジェクトの目的は、人間の脳神経をそのまま再現するほど、繊細である必要はありません。
よって人間の脳神経をモチーフにして完全な再現をする必要も、単細胞に環境パラメータを与えて1個体に成長する進化論を目指すこともしません。
そして、完璧な関数を発見することも、今回の目的ではありません。
また、人工知能を完成させる方法論も複数存在するものと考え、唯一の正解のみが存在しているとは考えていません。
よって、目的の達成に必要なものだけをAICoreに与えてゆきます
(結果的に、ニューラルネットワークや強化学習などに類似している部分があるかもしれません)。
また、AICoreのような人工知能の共通化の仕組み(プログラム)を作る試みは世界初と言っても良いのではないでしょうか。
|