インターフェース依存
人間の脳は、遥か遠い昔から進化の過程を経ていくつもの機能を追加してきました。
この「機能を追加する」という言葉には違和感を覚えるかもしれませんが、大昔から、脳の機能は改善を経ているのではなく、
度重なる追加を行うことで脳全体をバージョンアップしてきたと言える構造になっています。
初めは脳幹・小脳・大脳などが存在し、そのあと、大脳辺縁系が現れ、
そしてこれを覆うように大脳皮質(大脳新皮質)が現れています。
このように人間の脳では、機能によって脳の配置場所が違い、物理的構造も違います。
このことから言えるのは、脳の部分ごとに、異なる機能が実装されているということです。
脳のことがよく分からないうちは、1つのネットワーク構造から、うまくすれば、
欲求、学習、推測、言語などの機能を持ったプログラムを製造できると勘違いしてしまいそうにもなりますが、
実際はそうではありません。1つ1つの脳機能は、それぞれプログラム上も違う実装を行う必要があります。
これらのことから、例えば、運動野に注目してみると、運動野では、人間の手・足など体を動かす部分のコントロールをつかさどっており、
インターフェースに依存する脳と言えます。インターフェースに依存するということは、
脳としてはインターフェースを違う機能のインターフェースに取り換える(腕の本数を変えるなど)と運動野がついていけず、
動作しないとも言えます。これはAICoreとしては、標準装備とは言えず、あくまでもインターフェースに付随する機能で、
インターフェースそのものと言っても差し支えないことになります。
このことから、外部インターフェースに依存する脳の部分をAICoreには含まない設計とし、
外部インターフェースに依存する脳は、インターフェース作成者によって動的に追加実装できる仕組みを検討します。
また、このようにすることでAICoreの能力を限定的とせず、幅広く利用できるようになります。
※ちなみにブラインドサイトのような特別な能力については、ここでは一旦除外して検討しています。
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