欲求の発生源
そもそも欲求の発生源とはなんでしょうか?
欲求とはどこで生まれるのでしょうか?
分かっていることと言えば、三大欲求など生きていくのに必要な欲求は産まれた時から備わっており、
それ以外は成長過程で自然に獲得される欲求であるということでしょうか。
では、何から整理すればいいのか?というところから検討してみましょう。
まずは、
・AICoreの製造時点で、既存インストール済みの欲求が存在してもよい。
・AICoreが最低限稼働し続ける為の欲求が製造時点で実装されているのが自然。
は想像がつきます。
その他に分かっていることと言えば、既存インストール済み以外の欲求は、生後に発生しているということだと思います。
当たり前なことですね。しかし、これは大きな手掛かりになりそうです。この事実が示唆することとして、
既存インストール済みの欲求(生得的な欲求)以外は、
既存インストール済みの欲求、もしくはその欲求の解消に伴う行動から派生して生成される可能性が高いということだと思います。
具体的には、AICoreを実装した個体に既存の欲求をインストールしておき、個体がその欲求を解消する行動を行うと、
その行動に伴いAICore製造後の後天的な欲求を獲得するケースがあるのではないかということです。
このような機能が備わっていれば、欲求は増え続け多種多様な行動が生れると想像できます。
AICoreでは後天的に欲求が増え続けるべきシステムであり、欲求には、
・先天的な欲求が存在する。
・後天的な欲求は先天的な欲求から派生して生まれる。
と仮説を立てて進めます。
一方、欲求と言えば、欲求を解消する行動とそれに伴う快楽があります。
欲求解消行動は、欲求によって引き起こされると考えられ、快楽は欲求解消行動の結果、得られるものです。
つまり、欲求と快楽はそれぞれ別の場所でうまれ、
別のライフサイクルを持っていると考えられます。
では、欲求や快楽はどのように発生するのでしょうか?
少し考えれば分かりますが、脳(AICore)は欲求をトリガーに快楽を求め、これを取得すると欲求は満たされ欲求不満状態は解消されます。
快楽そのものは、脳(AICore)にとって快楽であるという物質なだけで、快楽という物質そのものが行動のトリガーにはならないと想像できます。
このように考えた場合、更に次の仮説が成り立ちそうです。
・既存欲求の解消行動により、経験した事の無い快楽を受けた時に、新しく後天的な欲求が発生する。
これが後天的な欲求の発生源ではないでしょうか。
一旦、上記までの内容から、明確にしなければならない事項を整理すると、
先天的な欲求は、どこから発生して物理的にどこに存在しているのか?
後天的な欲求は、どこから発生して物理的にどこに存在しているのか?
先天的な欲求の発生源(快楽)は、どこから発生して物理的にどこに存在しているのか?
後天的な欲求の発生源(快楽)は、どこから発生して物理的にどこに存在しているのか?
この辺りは、次章以降に説明してゆきます。
また、欲求の分類を、欲求の発生源で分けるのは、欲求を「物質」と見立てて設計していく為です。
現代医学において欲求がなんたるかを解明できていないことから、
欲求は物質ではなく、思考の結果生ずるものという見方もできますが、人工知能を作成する上で
人間が理解しやすい形式で表現する必要があると考えたところもあります。
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