生得的欲求の解消行動の実行条件
生得的欲求を調整する刺激(ここではホルモンに該当する物質)は体から直接送られてきて、
一定以上の強さを受けると生得的欲求を解消する行動を起こそうとします。
但し、この解消行動は、一定以上のホルモンの強さと、ある環境下の特定の刺激(解消行動の実行条件となる刺激)
を受けた場合にのみ実行されるものと考えられます。
例えば、お腹が空いているという不満状態と口の中に何か入っているという刺激が揃うと、「もぐもぐごっくん」の
動作が起動することが挙げられます。当然、口の中に何もなければ、もぐもぐごっくんは行いませんよね。
もっと細かく定義すれば、「もぐもぐ」と「ごっくん」は、別々に動作を定義した方が良いでしょうが、
本章で生得的欲求の行動を説明するのに分かりやすくする為、1つの動作として纏めて説明します。
また、生得的欲求は三大欲求や、呼吸、排便など、欲求の発生原因が体の物理現象によるものであることから、
欲求解消の目的は体に物理的変化を与えることにあります。この体への物理的変化を与える行為は、生得的欲求の場合に、
プレインストール済みであることから、これを本能行動(生得的欲求の解消行動)と呼びます。
(赤ん坊が、教育されなくても、ミルクをごっくんするのは、プレインストール済みの本能行動であるからと考えます)
そして、この本能行動(生得的欲求の解消行動)のトリガーとなるのが、先程も説明しましたが、
「体から発生するホルモンの強さ」と「特定の刺激」となります。
生得的欲求の解消行動発動条件:
「体から発生するホルモンの強さ」・・・一定のホルモンの強さ以上になると本能行動を起こす要因の1つ
「特定の刺激」・・・特定の刺激を受けると本能行動を起こす要因の1つ
上記の例での、「体から発生するホルモンの強さ」とは、血糖値低下の刺激で、
「特定の刺激」とは、口の中に物が入ったという刺激ということになります。
口の中まで食べ物を運ぶ動作は、環境的欲求の行動として後で説明します。
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