top ダウンロード サンプルプログラム お問い合せ


環境的欲求の解消行動発動の仕組み

少し、人工知能開発の陥りやすいところの話をします。
AI は 欲求 に忠実に動くものと考えていきます。 外部から見た AI は、AI が 欲求でなく意味不明な行動をとるように見えることもあるかも知れませんが、 それは教育が不十分である可能性を示唆している可能性もあり、バグなのか、教育ミスなのか、教育不十分なのか、 これらの判断は、難しいものです。
これから開発するAICoreは、これら作成者の意図しない行動を含め、欲求をもとに 動作しているものと思って下さい。 つまり、人工知能の場合、全ての行動に欲求が関与しており、生得的欲求(生理的欲求)や環境的欲求の欲求解消行動発動条件が揃うと 自発行動を行う仕組みであることを念頭に置いて開発していきます (逆に言うと欲求が無いと何も行動しない)。

環境的欲求の欲求解消行動発動の仕組みとしては、欲求の実行条件となる刺激と同等の刺激をAIが受けると、 その欲求が生成された時点、つまり、快楽を受けていた時点のOUTPUTを再現させるようにします。 イメージとしては刺激 Wの刺激を流 し 、刺激 Z を出力させるというものです。 これは、INPUTとなる刺激とOUTPUTとなる刺激が連想しているという見方も出来ます。

快楽取得後の実行時の図


また、INPUTもOUTPUTも1つの環境的欲求のモデルに複数存在することを可能として設計します。 まず、INPUTが複数存在する場合は、全ての実行条件が揃って初めてOUTPUTを再現させます。 例えば、リンゴのイメージデータとリンゴの匂いデータが揃って初めて食べるというOUTPUTを再現させるなどです。
続いて、OUTPUTが複数の場合も、全ての実行条件が揃って初めて複数のOUTPUTを再現させます。 ただし、これは人間の脳の運動野と同じように、OUTPUTする物理的な体の部位に対して1つの出力命令となります。 人間の運動野では、体の各部位に脳が連携しており、その部位専用の脳が存在しています。


環境的欲求の複数INPUT・OUTPUTの図


また、環境的欲求を生成する際の実行条件となるINPUT刺激や、OUTPUT刺激に伴うINPUT刺激は、AICoreが快楽を受信した時点よりも、 時間的に直前、もしくは同刻に発生した INPUT データに限る必要があります。 これは、行動分析学の視点から見た動物の習性を再現するものであり、 かつ、機能的な視点から見ても、 快楽が発生した時点よりあとに発生した INPUT 刺激が実行条件や出力になってしまうと、 快楽取得済みのタイミングで新しく発生した INPUT 刺激を環境的欲求の実行条件や出力にするという意味であり、 欲求解消行動に相応しくないため、このような仕組みとします。この辺りの詳細は別章にて説明します。


環境的欲求の生成時の刺激受信順序


また、環境的欲求の生成後、生成された環境的欲求 の OUTPUT再現時の再現したOUTPUT刺激の行方は、 OUTPUTに伴うINPUT刺激としてAICoreの体を循環し、AI への再INPUT刺激となります。 これは今後紹介する一連の行動組み立て時に必要となるINPUT刺激として覚えておいて下さい (環境的欲求の生成時、複数のOUTPUTを環境的欲求に付与する場合は、 それらのOUTPUTは同時に発生している必要があります。また、それら複数のOUTPUTに少し時間のズレが生じている場合は、 先に実行した方のOUTPUTは、後のOUTPUTを環境的欲求に付与する際のINPUT刺激(実行条件)となります。) このような仕組みとすることで、 AI は Body を滑らかに動作させることができるようになります。




人工知能開発プロジェクト Copyright © 2009-2018 CELESTEE Corporation. All rights reserved.