環境的欲求の実行条件決定
環境的欲求の発生源は快楽であり、この快楽は、体感 IF を通じて AI へ伝達され、 快楽が AI 上に到達した時、
AI 内部 へ快楽とは別の刺激が INPUT されていれば、 それが実行条件となる話をしました。
これは、時間的に快楽が AI 上に到達した時に発生していた刺激が実行条件となることを意味しています。
この辺りの説明をする為に、以下の例を用意しました。
以下の図は、赤ちゃんが、「おいで」と言われて一歩前へ踏み出した時、なでなでされて快楽を得た場面を想定したものです。
上図では、快楽を受けている際、3つの刺激( おいで、一歩前へ、凄い)を受けていることを表しています 。
足 IF の OUTPUT も実際は、動かしている感覚があることから、OUTPUT にも INPUT が伴っていると考えて、INPUTとします。
また、上図の時間軸を横軸とし、快楽はAICore上で少しの間、滞留し、だんだん消えて行くことを表現しています(縦軸)。
この快楽の滞留時間中に発生するINPUT刺激を実行条件として環境的欲求を構築します。
つまり、上図では、地点A~ 地点Cに実行条件が発生する可能性があると考えられます。
まず、地点 A では、耳IFで「おいで」という刺激を捉えます。
ここではOUTPUTで一歩前に進むという動作を実行していたので、OUTPUTに伴うINPUT刺激も入力されてきます。
更に、このタイミングで快楽刺激も入力されており、環境的欲求を生成する条件が揃っています。
ここで、もう1つ制限を設けたいと思います。刺激の受け付け順序です。
刺激の受け付け順序は、
INPUT刺激 → OUTPUTに伴うINPUT刺激 → 快楽刺激
とします。
この順序で刺激を受け付けた場合のみ、環境的欲求を生成することにします。
この順序である理由は、生物学的なものではありませんが、刺激を受けて、何かをして、快楽を得る、
というプロセスが生物の行動として自然であると感じたからです。
その為、この辺りの設計も最終的には修正の可能性がそこそこあると思っていて下さい。
この順序に従うと、 地点B では、 実行条件となるINPUT が存在しない為、実行条件は発生しません。
環境的欲求は生成されないことになります。
地点C では OUTPUT が存在しないため、これもまた実行条件は発生しません。もちろん、環境的欲求は生成されません。
つまり、地点A~Cのうち、環境的欲求が生成される条件を満たしているのは、地点Aだけということになります。
また、地点Aにおいて、OUTPUT に伴う再 INPUT の刺激も実行条件 の対象になりうりますが、
生成する欲求 の OUTPUT に設定した刺激は、その欲求の実行条件に重複して設定しないようにします。
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