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環境的欲求の発生過程

ここまでの説明で、環境的欲求はAICoreにプレインストールされていないことを前提としてきました。 また、環境的欲求の生成手続きは見てきましたが、生成契機について、もう少し詳細というか流れを説明しておこうと思います。 まず、環境的欲求は、具体的にどのような資源を利用して発生するのか説明しておきます。

AICoreが生まれた状態では、全ての行動が生得的欲求の出力であるといえます。 その為、環境的欲求の出力は、生得的欲求の出力を利用することになります。 これはつまり、生得的欲求の出力実行時に、環境的欲求の生成手続きを踏む必要があることを示唆しています。 生得的欲求の実行タイミングにAICoreへ入力された刺激が環境的欲求の入力刺激となります。

このような生得的欲求から環境的欲求が生成される流れは、人間の脳の作りから見ても、 進化の過程で生理的欲求を処理する大脳旧皮質が最初に生まれ、 その後で、これを取り巻くように大脳新皮質が生まれてくるのと同じ様な流れであると云えます、 脳機能の進化同様、欲求も段階的に高度な構造が生まれ(知性の発達は構造の追加で実現できる仕組みとする。脳構造の修正では無い。)、 高度な欲求構造を利用して論理思考が育っていくように考えます。

この様な仕組みであることから、環境的欲求の教育には注意が必要です。 例えば、人の入院によるリハビリなどでも同じですが、体を動かすことを教育する際、 例えば手を上へ挙げることを教えるには、教育される人の手を教育者が上へ挙げても、 教育されている人の脳へ入力される刺激は、外部からの入力刺激だけで、 体を動かす為の筋肉を動作させた時に発生するアウトプットに伴うインプット刺激は含まれません。 当然ですが、これでは教育が完了しないことになります。 リハビリも同じですが自身で自発行動(生得的欲求の出力)を行わなければ、 新しく運動能力を獲得することはできません。 つまり、AICoreを搭載するボディの全てのインターフェース動作指示は、 初期段階で全て生得的欲求としてインストールされていなければ環境的欲求を生成出来ないことを裏付けていると思慮します。

但し、論理的欲求においては、インプット刺激からアウトプット刺激を作り出す特殊機能を持ち合わせています。 論理的欲求については別章にて説明します。




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