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再入力可能な刺激を出力に持つ欲求の生成

再入力可能な刺激については、別章にて説明していますので、 再入力可能な刺激について理解してから本章を読むことを前提としています。

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再入力可能な刺激は、AICoreへの入力刺激と同じ構成の刺激を欲求の出力から発生させ、 これをインターフェースが受け付けた刺激のままAICoreへ返却する仕組みが存在する前提で実現できます。

欲求から出力するイメージ刺激などを再入力可能な刺激として扱いますが、欲求生成のタイミングでは入力刺激であったものです。 AICoreが受信する入力刺激が、出力刺激と同等の構成をした刺激の場合(かつ、初めて受信する場合であっても)、 アウトプットに伴うインプット刺激と錯覚して、入力刺激を出力刺激として登録する仕組みとします。

これにより、AICoreが受付時間の異なる二つの入力刺激のうち、後に受け付けた方を出力刺激として捉え、かつ、 快楽もしくはそれに変わる何らかの刺激を受けた際、生得的欲求でも無く、 環境的欲求でも無い欲求が生まれる事になると考えます。ここで生まれる欲求を『論理的欲求』と呼ぶことにします。

論理的欲求は物理行動を伴わない欲求という理解では無く、入力刺激を出力刺激と錯覚することで生成される欲求です。 この錯覚の意図するところは、出力刺激を出力しないで欲求を生成することで、つまりは、 入力刺激のみで欲求を生成可能にすることにあります。 論理的欲求を実行する際、再入力可能を実現するインターフェース構成が、 外部環境へ物理行動を起こさない構成であるように製造する為、 たまたま、見た目上の物理行動を伴わないというだけのものです (外部環境へ物理行動を起こす再入力可能を実現するインターフェース構成も作成できます)。 イメージデータ出力であれば、網膜へデータ出力する欲求出力ですが、 受信したインターフェース(ここでは網膜)は外部環境へ働きかける動作はしないように製造している為、 そこに分かりにくさがあります。つまり、論理的欲求も他の欲求同様に出力処理は同じ仕組みです。

先程も触れましたが、AICoreへ連続した再入力可能な刺激が入力されると、連続する二つの入力刺激の時間差で、 生成する欲求の入力刺激と出力刺激が決まると考えます。 どちらの刺激も入力刺激と出力刺激になり得ますが、環境的欲求と同様に、 後に入力された刺激を出力刺激として捉える性質を持たせます。

また、欲求生成の決め手となる快楽を受ければ、その時の記憶が定着しやすい事実は、 環境的欲求の生成同様に体感的に理解しやすいですが、実際は散歩で歩いた道や、電車で何気なく見ていた風景なども、 全てではありませんが記憶に定着することがあります。 これはあくまでも仮定ですが、インターフェースの動作中にこの記憶が残ることが多い (電車で外をぼーっと眺めているよりも、ジョギングしている時の方が、記憶されやすい)ことから、 眼球インターフェースがレンズのピントを合わせる為の出力刺激を欲求から発生させるだけでも、 記憶を定着させるのに必要な刺激量を満たしているのではないかと推測します。

そこで、AICoreとしては、快楽やそれに変わる刺激を発生させた時に限らず、常時、 論理的欲求を記録し続けてもディスク容量を圧迫しない限り問題ありませんので、 この辺りは初期製造段階では、常に論理的欲求を記録する方式とします。 つまり、AICoreは、ぼーっとしていても見た光景を記憶し続けます。




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