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快不快刺激を入力刺激にする欲求

快楽・不快刺激を受けて生まれる環境的欲求生成パターンを整理すると、以下4つに分かれます。


快楽刺激を受けると、その直前の入力刺激と行動(快楽を求める行動)で欲求を生成する。


快楽刺激であっても、快楽刺激を受信中に快楽刺激が減少されれば(不快錯覚)、 減少直前に発生している入力刺激からその行動が起きないように欲求を抑制する。 つまり、欲求を構成する快楽・不快刺激の不快値を上げる(快楽値を下げる)。


不快刺激を受けると、入力刺激からその行動が起きないように欲求を抑制する。 つまり、欲求を構成する快楽・不快刺激インスタンスの不快値を上げる(快楽値を下げる)。


不快刺激であっても、不快刺激を受信中に不快刺激が解消されれば(快楽錯覚)、 解消直前に発生している入力刺激とその行動を欲求とする拒絶行動(不快解消を求める行動)が成立する。

上記はいずれも、欲求生成の仕組みは同じであることが分かります。

また、快楽・不快刺激を受けると、欲求が生成される仕組みと定義してきましたが、 快楽・不快刺激もまた刺激という考えから、これらを欲求の入力刺激として扱う仕組みも存在して良いと考えます。

例えば、生得的欲求は、快楽・不快刺激を入力刺激として捉えることを可能にし、 (ホルモンのように)ある一定以上の快楽・不快刺激を受けると、生得的欲求を動作させるようにします。 具体的には、快楽刺激を受けて、笑顔になるという行動や、不快刺激を受けて泣く・イライラした顔になるなどの行動です。 つまり、生得的欲求の入力刺激には、ホルモン、快楽・不快刺激、ボディIFからの刺激が混合して存在しうる事を 念頭において実装する必要があります。

また、環境的欲求においても、入力刺激として快楽・不快刺激を受け付け可能とします。 例えば、快楽刺激なら「嬉しい」という発言やガッツポーズ、不快刺激なら「クソッ」という発言や頭を抱えるなどが挙げられます。 これは、動物にも見られる行動で、雄同士の決闘のあと、勝った方が雄叫びをあげたりするのと同じです。 つまり、大きな声を発するのが生得的欲求の行動で、これの派生系の欲求があると見てよいと考えられます。 カラオケもストレス発散になりますよね。

ただし、この派生系の欲求は入力刺激を快楽刺激としている為、大きな声を出す事で発生する快楽を求めるというものになります (運動して気持ち良いと同じ感覚)。 よって、最初の快楽を得た後は、最大欲求の不満値が解消されたと同時に、 快楽という入力刺激を受けてその関連欲求となる大きな声を出す欲求が比較的実行されやすくなります。 元々求めていた行動では無いけれど、当初の目的達成時に生じる快楽という入力刺激により、 入力刺激に関連する欲求が活性化されるといったイメージです。

同様の理論で、論理的欲求においても快楽を入力刺激とする仕組みを用意します。

また、快楽・不快刺激を入力刺激とする欲求は、共感によって、 欲求を構成する快楽・不快刺激を刺激された時の行動出力にも使われるとみています。




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