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欲求解消の思考の基本処理

個別の思考の設計をお話しする前に、欲求解消の思考の前提と共通機能についてお話ししておきます。
まず、大前提ですが、全ての欲求解消の思考パターンにおいて、最も解消したい欲求の出力を発生させることを目指します。 それには、解消したい欲求の実行条件を満たす状況へ移行する必要があります。 これが先程お話しした「AICore自ら状況を変える為の行動」ですが、この行動は、既存生成済みの欲求の出力から成り立ちます。 つまり、過去において、経験した行動があって初めて行動に移せます。ただし、学習による抽象化された欲求が存在する場合には、 その限りではありません。つまり、実装後、 まずは欲求解消を達成する為の小さな行動を獲得することから始める必要があるので常に頭の中に留意しておいて下さい。

そして、共通機能面ですが、それぞれの欲求解消の思考により決定する次回行動の為の欲求は、 AICoreが経験した欲求の中から、どの欲求を選択するかが違うだけで、欲求を検索する点で共通です。 つまり、出力する欲求の検索機能が違うだけと言えます。 例えば、直感の場合、無意識下の連続するイメージを材料に次回行動の為の欲求を検索するなどです。

また、ここで、気を付けなければならない点があります。それは、状況は常にリアルタイムで変化しているという点です。
分かりやすく説明すると、「 現在のAICoreへの INPUT 刺激 を実行条件にする欲求 」から「 最も解消したい欲求 」まで、 欲求解消の為に思考して、次回行動の為の欲求を検索するとします。 これを現時点の状況により、出力可能な欲求をAとした場合、欲求Aから刺激を出力させ、出力するとAICoreを取り巻く外部環境が変わり、 欲求Bが出力可能な環境へ導かれるとします。 欲求Bが出力可能な環境へ行くと、欲求Bを出力できますが、 都度 、外部環境も変わっていますので、想定外のINPUT 刺激が入力されて来ることもあり、 必ずしも欲求Bが出力可能な状況になるとも限りません。 その為、どの状況でも、都度、現時点の状況から最も解消したい欲求までの道筋を思考(検索)する必要があります。 これを繰り返していくことで、いずれ現在の状況から最も解消したい欲求の出力可能な状況まで辿りつくことができます。




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