欲求による誘引
欲求を生成すると、以後、その欲求を欲するとして検討していますが、具体的にはどの様に設計するべきか解説します。
まず、前提ですが、
一般のコンピュータのCPU数は数個(同時処理可能数2~4程度)です。
これに対し、人間が存在する環境は不特定多数の事象(処理)が同時に起こりうる環境です。この不特定多数の事象は、
AICoreがボディを通して同時に受け付ける可能性のある入力刺激数でもあります。
人間の場合、この不特定多数の刺激が脳に到達してそれぞれ脳内で処理が行われますが、
現代の一般的なコンピュータでは多数同時処理は難しいものです。この事に関しては、現代の一般的なコンピュータOS仕様と同じく、
タイムシェアリング処理を用いる事で補いたいと思います。この方式には限界がありますが、
それを補う別機能も別章にて検討します(つまり、一般のパソコンでも対応可能な作りとします)。
次に、この不特定多数の刺激がどの様なものであっても、
AICoreがその時点で最大としている欲求の解消行動を実行しようと思考を進めるべきです
(一部違う場合もあるので、別章にて説明します)。
そうした場合、物理的に見れば、人間でも刺激の入力位置から、
最も解消したい欲求の存在する方へ(欲求が脳内のどこに存在するかは不明ですが、それがわからなくても)、
処理が流れると仮定できます。すなわち、「電気が流れる先に存在する欲求」そのものは、
電気を引き寄せる素養があるのではないかと仮説を立ててみたいと思います。
イメージとしては、人間の脳へ刺激を送ると、刺激を与えた入り口から、ブロードキャスト的な電気の流れ方ではなく、
電池のプラス/マイナスのように吸い寄せられるような動きをするのではないかというイメージです。
今後、このような動きを欲求の誘引と呼び、ある一時点において、最も強い欲求、もしくは、
容易に達成出来る欲求などの出力刺激を発生させるように動作することをAICoreの仕組みとして進めて行きます
(最も強い欲求や、容易に獲得出来る欲求など、どの欲求の出力を発生させるかの判断は、別章にて説明します)。
この事から、複数同時にボディへ入力刺激がある場合、つまりは、複数の刺激があらゆる入り口からAICoreを刺激するような場合でも、
入力刺激は欲求へ誘引されるという方針で進めたいと思います。
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