情動
情動とは、「感覚刺激への評価に基づく生理反応、行動反応、主観的情動体験から成る短期的反応のこと」とあります。
この説明から察するに、主に無意識下で処理される行動出力が該当します。この章で、あくまでも感情ではなく、
情動だけについて説明するのは、celesteeでは感情と情動は明確に事象が違うものとして整理している為です。
感情は自意識を伴う機能として整理していまが、情動は自意識と無関係という整理です（自意識や感情については、別章にて説明します）。
上記で、「無意識下で処理される行動出力が該当します」という言い方をしているのは、AICoreの仕組みとして、
「情動」という機能を追加実装するという構造ではなく、生得的欲求と環境的欲求の生成と検索機能から、
結果的に「情動」と一致する行動パターンが見られる為です。
例えば、情動の機能の例として、強い怒りや、悲しみ、恐怖などが発生する状況にAICoreが立たされたことによる無意識下の行動です。
これらは自分自身が認識するよりも前に、行動として出力した場合、celesteeでは、これを情動に該当した行動と整理します。
つまり、結果的に情動だったというだけで、情動を実行するなどの定義や仕組みは持ちません。少なくとも、欲求利用の優先順からすると、
複雑な欲求実行を優先するなど、理性的な行動を優先して起こす仕組みになっている為、圧倒的な強い欲求でない限り、
熟練した（長く起動して経験値を得た）AICoreでは、この行動はほとんど見られない（選択されない）ものとなります。
これもまた、人間に近しいものとみています。
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