長期計画の実行過程(複数成功計画から抽象化した成功計画)
人間が行動する際、全ての行動に有意識がある訳ではないことは体感を持って知っていると思います。
これは、無意識の行動、もしくは頻度の高い行動においては、かつて有意識の行動であったとしても、
繰り返し行動により、これが無意識化した事を意味します(無意識化の過程については別章にて検討します。
無意識化は処理の省略機能であるため、初期では必須機能では無いものとしておきます)。
これは、計画時点でも実行結果においても無意識となることに注意して下さい。
例えば、トライアスロンなどの長期行動においては必要な通過地点を有意識により確認して、ゴールを目指します。
この過程において、ランニングしている時の一歩一歩の動作は、有意識で動かしている訳では無く、
ある程度無意識で動かしているため、トライアスロンをやり終えた後に残る記憶が、断片的になります。
重要なことは、現実に行った物理的な行動の有意識の記憶と物理行動を伴わない有意識の記憶は、
トライアスロン実行後には、長期間時系列で記憶されるものの、トライアスロン実行前は、ポイントを絞ったもっと短い誘引経路を計画しているはずです。
この実行前の成功計画の構成は、過去の経験により抽象化されたポイントごとの欲求の連結(複数成功計画から抽象化した連続性の無い成功計画)である場合が多いと考えられます。
このようなポイントごとの短い成功計画だとしても、その全てのステップ一つ一つが、現実世界で物理的にかけ離れた位置に存在する場合、
成功計画の達成には、それぞれのステップをゴールと見立てた誘引検索が実行され、達成までに多くの動作が生じることになります
(抽象化された計画であっても、抽象化されていない計画であっても、計画途中の欲求をゴールに見据えた再検索機能は必要。
わかりやすく「計画途中」と記載しているが、再検索時に利用するゴールに対する検索は新しい機能では無く、再帰性で実現出来る。
つまり、通常の検索機能で対応可能ということ)。これが長期計画の実行過程となります。
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