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拒絶

では次に、痛みの刺激を脳が受けた場合はどうでしょうか?つまり不快刺激を受けた場合です。
話を理解しやすくする為、快楽を受けた経験が無い状態で不快を受けた場合で検討してみます。 快楽を得た経験が無い為、行動を一つも学習していない状態で不快刺激を受けると拒絶の行動学習が行われるのでしょうか?という検討であり、 つまりは不快刺激で学習が行われるかどうかの確認となります(行動回避の回避選択で無く、拒絶行動として自ら進んで選択しているかの確認)。

この状況において不快刺激を受けた時も、快楽刺激取得時同様、欲求を生成することで行動を学習すると考えて良いでしょうか?というとどうでしょう?
これを想像する分かりやすい具体的な例として、火傷した状況を考えてみます。 例えばタバコを手で握ってしまった場合、熱いから手を開く動作をすぐにするだろうという考えに至りますが、 これはどのようにして行動を獲得したと説明出来るのでしょうか?それとも既存インストール済みの機能なのでしょうか?

まず、この熱くて手を開いてしまう現象は無知な赤子でも同様なのかという疑問があります。
赤子の場合、そもそも手を思い通りに動かせないので、初回で手を開くことは不可能に近いです。 しかし、痛みを感じると、泣くという行為により、拒絶行動が見られます。つまり、不快刺激をうけると、泣くということは既存学習済みです。 従って、選択しないという避けるケース以外に明確に泣くという拒絶行動を選択する仕組みを持っている事が分かります。 そうです、選択しているのです。これは避けるケースと比べて全く違う機能が備わっていることを意味しています。 この検討から考えうることは、この泣くという既存インストール済みの行動から、火傷の時に手を開く行動が 派生して欲求生成される過程があるのではないかという推察です。
そこで、不快刺激を起点に回避行動が生成されると考える場合、これが欲求生成条件として人工知能が認知していなければなりません。
まず、不快刺激は快楽と同様に欲求生成条件になっていると見立てて良いと思います。 次に不快刺激を用いて今後もその行動を繰り返したいという行動量増加を検討するのであれば、 不快刺激の減少過程においてこれを快楽と擬似的に扱うことで、それを可能に出来るのではないかということです。 設計として、快楽処理をそのまま利用するのか、不快刺激減少用の欲求生成処理を作るかは今後の課題としておきます。

これでどうでしょう?いくつもの拒絶事象にあてはまるでしょうか?先程のタバコの熱さについては初回かも知れませんが、 熱いものから離れるという拒絶行動が、生後に学習済みであるからと言えそうです。 つまり、赤子の場合は、熱くても既存インストール済みの生得的な行動が働き、手に触れたものを握ったままではないだろうかと考えています。

他には、人によって違う拒絶行動を起こす例として、蚊が耳元に飛んできた時はどうでしょうか? 人が不快刺激として捉えた場合、ある人は払い、ある人は潰し、ある人は逃げる、ある人は気にしないなど色々な行動パターンが見られる例です。 もっと他には、眩しいから眼をつぶる。痒いからかきむしる。などなど。これらのどれも、上記の設計に当てはまるものと考えられます。


拒絶






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