top ダウンロード サンプルプログラム お問い合せ


自発行動の根源

AIは外部からの刺激を受けなくとも、欲求を解消しようと行動する必要があります。 これは、AI を管理する人間が居なくても、目的達成に向けて、自己を守りながら動かなければならないということでもあります。

しかしながら、欲求の実行条件は、外部からの刺激を必須としており、AIの周りに変化を必要としています (刺激がないとAICoreは動作しない)。

これだけを聞くと設計をミスしたかという気になりますが、本質的には、AICoreの接続するボディもAICoreにとっては、 外部環境の一部となる為、もう少し検討する必要があります。

まず、人間の場合、何もしていないからと言って刺激を受けていないという訳ではありません。 例えば、目を開けていれば光の刺激を受け、息をするだけで、匂いや空気の温度を感じます。 だからと言って、これらの刺激があるから、思考するキッカケとなっているとも言い切れません。

しかし、逆はどうでしょう?
例えば、目を閉じ、耳栓をして、酸素カプセルに入り、無臭を保ち、快適な室温に調節する。 更に、尿意等を感じないように排泄物は管を通して、勝手に処理され、栄養を点滴され、お腹も空かない状態にする。

眠くなりますよね?
ならば、よく寝て起きた後、どうなるのでしょう?目はつぶったままで起きた状態になります。 もはや、怖い状態ですが、これでも思考は出来そうですね。

そうですね、、、残るは体内の心臓など、無意識で動作している臓器からの刺激を止めたらどうなるのでしょうか? もちろん筋肉を動かすと、動いたという刺激が脳に伝わるので、体は動かさない前提です。

ここまでくると、この環境を実現する事は不可能と言っても良いでしょう。 そう考えると、脳が外部から刺激を受けない状況を作り出すことは不可能というか、ナンセンスと言っても過言ではありません。 ならば、AICoreも脳同様に、刺激ありきで実行する方式で問題ないものとして進めたいと思います。


本質的には、脳が無くとも生存可能な生命体が原始的なもので多数存在することから、 脳は生物においてオプションであるという見立てが、自然が生んだ法則に近いと推察出来ます。 このように考えた場合、生物という個体は、脳が無くとも生存するが、脳があればオプション機能として、 よりその固体を活動的にするものと定義出来そうです(全脳死が起きた場合、心臓は動き続けるケースが多いことも、 この理論の動機付けとなっています)。

よって、AICoreでは無く、AICoreを搭載した固体は、外部から刺激を受けなくとも欲求を解消しようと行動すれば良いのです。 AICoreを搭載した固体の維持機能が、AICoreの欲求解消行動と直結(維持機能により発生する刺激が欲求解消行動の契機)している という見立てで設計します。




人工知能開発プロジェクト Copyright © 2009-2018 CELESTEE Corporation. All rights reserved.