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単語出力と一文字出力の違い

文字列インターフェースを設計する場合、出力単位を「一文字」とするか「単語」とするか検討することになりますが、 この違いを実装前から明確に区別するのは難しいと考えます。 本章では、この仕様の違いがもたらす機能の差異について少し言及したいと思います。

出力単位を「一文字」とする場合、人間が口から発音するのと同じで、AICoreから一文字ずつの出力命令を出すことになります。 特徴としては、前章でお話ししたように、単語出力中に出力命令を変えることができる点です。 他、日本語で言えば、平仮名の文字数分だけ生得的な出力を用意すれば良い事になります。 生得的な出力とは、生まれ持った(製造時点で実装済みの)運動野とAICoreの外部インターフェースのことで、 ここでは、外部インターフェースの機能を限定できる事を有利な点として説明しています (前章でも説明していますが、AICoreでは、人間の運動野に該当する実装は、 ボディを製造するインターフェース側の開発者が、 AICoreに追加実装する規約としています )。

出力単位を「単語」とする場合は、1つの単語の出力をアトミックに扱います。 つまり、1つの単語が長くても、その単語を出力し終えるまで、別の単語を出力することができなくなります。 また、生得的な出力として(AICore製造時点で)ボディと運動野に予め単語の数だけ出力機能を作り込んでおく必要があります。 つまり、人間社会における単語増加に対応することが出来ません。

この説明を聞くと単語単位の出力に何のメリットも感じませんが、AICoreを投じる世界によっては、 その世界で利用される単語が限定的な場合もあり、一概にどちらが良いと決められません。 開発コストだけ見れば、「一文字」出力では、1単語出力するのに1文字出力を連続した運動機能で実現する必要があり、 決して安いものではありません。AICoreを投じる環境を予め確認しておく必要があります。




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