文字列インターフェース
AICoreのボディが持つことのできるインターフェースは、人間が持つ、目、口、鼻、耳、手、足などのインターフェースの他、
自由なインターフェースを定義出来ます。AICoreでは、コンピュータ間同士のやりとりや、人間とのやりとりをより円滑にする為、
文字列インターフェースを導入することが望ましいと考えられます。
まず、文字列インターフェースに限った話ではありませんが、
・AICoreが出力したことをAICoreが実感する
・AICoreが出力したことによる周りの反応をAICoreが確認できる
ことが対話型のインターフェースには必要です。
出力したことを実感するのは、口の場合、その役割は耳が請け負います(手や足であれば感触や動かしたという感覚です)。
出力したことによる周りの反応は、AICoreの視覚か、周りから受ける何らかの刺激により受信されます。
これらが無ければ、AICoreは、同じ出力を繰り返し続けることになります。
これは、AICoreが移動する際に、体を動かしている実感と視覚情報を頼りに道を進むのと同じ事です。
当然ですが、AICoreは状況の変化により、出力を変えられるように状況別に教育しておく事も必要です。
また、2点目について、人間が発音したあとに相手の反応があるまで待つという行為は、赤子では、その行動が見られない為、
生後の後天的な訓練によるものだと考えられます。但し、待つという時間的概念を無意識のうちに利用している事から、
1点目の実感を受信している間は、欲求の出力完了状態を待つ仕組みと見立てて、
行動を起こさないものと考えます。
つまり、AICoreが、出力し終えた直後(出力した実感を得た直後)に、相手の反応があるまで待つのは、出力実感の余韻が残っているからと考えています。
少なくとも出力実感の余韻の残っている間は、生物は無意識の状態で待っており、この段階では、意識的に「待つ」わけでは無いことに注意が必要です。
仮に、エコイックメモリーが100秒残るものとした場合、人間は言葉を発してから数秒後に、相手の反応を常に気にすることができるでしょうか?
と言えば言いたい事は伝わったでしょうか。
次に、少し状況を変え、2点目の周りの反応となる刺激を受けない時間が長く続いたときは、どうでしょうか?
余韻が消えた後の話ですね。
人間であれば周りの反応を受ける為に、何らかの行動を起こしますが、何を条件に欲求の出力(何らかの行動)を実行させているのでしょうか?
これは「何らかの行動」における実行条件に時間感覚を持ち合わせていると考えるのが自然です。
そう考えると、人間が時間遺伝子というものを眼の奥付近に持っているので、
時間遺伝子の刺激を無意識に利用している可能性があるものとして、これを時間遺伝子インターフェースとして設計してみたいと思います。
時間経過により、時間遺伝子がAICoreへ連続した刺激を出力しているものとして、時間経過ごとの実行条件を生んでいると推察しています。
つまり、時間の経過とともに、「何らかの行動」を起こさせるには、時間遺伝子インターフェースを目、口、手、足のように
一つのボディとして実装する必要があるとみています。時間遺伝子インターフェースの詳細については、別章にて説明します。
この時間遺伝子インターフェースの実装が欠けた場合は、「何らかの行動」ではなく、やはり、出力した反応を確認するまで、
AICoreは同じ出力を何度も繰り返すことになります。
これまでの考察を踏まえると、文字列インターフェースの出力中や言葉の出力中は何度も繰り返してAICoreから出力刺激を
出力していると言うことになりそうですが、どうでしょうか?
おそらく、何度も繰り返して出力しているのだと考えられます。短絡的かも知れませんが、
例えばクイズなどで、2択の問題があった場合に、「りんご」と答えようとして、やっぱり「みかん」と回答しようとすると、
「りん」まで発音して、一瞬止まり、「みかん」と発音することがあると思います。
これは、「りん」と出力した段階では「りんご」の出力信号がインターフェースに繰り返し送信されていましたが、
あるタイミングで、出力する信号が「みかん」に変わったことを意味しています。出力信号が「みかん」に変わった後は、変更無く、
「みかん」の出力信号がインターフェースに繰り返し送信し続けられたことを意味していると考えられます。
口説いようですが、「みかん」を出力した後に、2回目の「みかん」を出力しないのは、「みかん」を出力した後に、
出力実感を受信して、時間があくためと見立てて良いでしょう。実感が消えるまで時間が経過すれば、時間経過の刺激を受けることになり、
待つのでは無く、能動的に行動を起こすと推察します。
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