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データを合成するインターフェース

インターフェース上でデータを合成する処理について解説します。
データ合成というと創造の機能?と思われますが、「創造」については別章にて解説します。 ここでは、脳(AICore)ではなくインターフェースのデータ合成機能とはどんなものかを解説し、 「創造」の機能を理解するのに役立てます。

まず、インターフェース上で、データ合成可能なインターフェースと言えば、 感覚的にイメージの合成と音の合成が思い当たります。勿論、この2つはデータを合成する事が可能です。 馬の顔した人間や、2つ以上の楽器の音を同時に簡単に想像出来ますよね。 では、この2つのインターフェースとデータ合成できないインターフェースの違いは何でしょうか?

これは、インターフェース上に余韻を残せるかどうかの違いではないかと考えています。 「余韻」、つまり、インターフェース上にデータを一時的にでも記憶しておけるかどうかという事です。 この一時的な記憶機能により、AICoreからの出力結果を混合させることが可能と考えています。

試しに、次の事を想像してみてください。
服屋に行って、服を手に取る時、その服を着た自分の姿を想像しますよね?その服は一度も来た事ないけど、 想像して似合うかどうか考え、似合う可能性があるのなら(似合わなくてもかも)試着するというプロセスを踏んでいるかと思います。
ここでは、「想像」と書きましたが、ここでやっていることは、インターフェース上のデータ合成です。 眼のインターフェースにおいて2つ以上のデータを脳から眼へアウトプットして、上手く合成した結果を再度、 脳へインプットするという処理が行われています。

ただ、このデータ合成処理は、それほど精確な処理ができるものでは無さそうです。 インターフェースにもよりますが、眼のインターフェースだと、試着するまで精確な情報を得られない訳ですから、 それほど精確に情報の合成が出来ているとは思えません。 勿論、脳から眼へ出力するデータそのものが不鮮明な場合も含めてです。

上記の対策として、人間の場合、この精確さをより精確にする為に、ボディとなるインターフェースの他に、 外部媒体を利用する様が見られます。

例えば、今までに存在しないような絵を描きたいと思った場合に、今までに存在しない絵を想像する事は難しいというか、 出来ないかも知れません。 そこで、絵のパーツを1つ描き、そのパーツとの組み合わせが今までに無いような絵のパーツを描写して行くやり方です。 この結果として、今までに存在しないような絵が生まれます。これは、紙を記録媒体としてみれば、人間が出力した結果を記録し、 それを人間が再度インプットし、その結果を受けて、また、アウトプットしていく行為です。 これは先程解説した、眼のインターフェース(網膜)とやっていることは全く同じです。記録媒体が違うという点と、 記録保管時間は紙であれば、ほぼ永久的というだけで、処理面での違いはほぼありません。

他には、思いついた事を、メモに箇条書きしておき、箇条書きが終わったところで、 再度、そのメモを読み返し(再インプットし)、情報を処理するという姿も見られます。 但し、これはデータの合成ではありませんので注意が必要です。 記憶場所を脳ではなく、外部媒体に記録することにより、重要なポイントを纏めて脳内に展開することで、 それぞれの情報を連想させるという行為です。データ合成ではないものの、外部媒体へ記録して、再インプットするという処理は、 とても重要である事が分かります。よく複雑なことは一度紙に書けと言う本質はここにあると考えられます。

ここまでの話から、ボディのインターフェースや外部媒体へ記録して、再インプットするという処理の本質は、 脳処理の補佐と言えそうです。「創造」という人間の脳機能は、ボディのインターフェースの補佐を受けて 成り立つという可能性が見えてきました。




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