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抽象化により確立する概念

欲求を抽象化できるということは、抽象化した欲求を使って概念を生み出せるのではないか?と想いをはせるものです。 本章では、「概念」の生成について検討していきます。

まず、「概念」とは、「同類のもののそれぞれについての表象から共通部分をぬき出して得た表象」であると定義されています。 これは、考え方に対して適用されるもので、考え方とは、欲求解消行動の最大欲求の検索方針とも言えます。 つまり、誘引検索で利用される欲求が抽象化されていることが「概念」を生み出すことに直結していると言えます。

概念を構築するには、抽象化された欲求が必要ですが、抽象化された欲求のうち、ある条件をクリアした欲求のみが、概念を構築します。

ある条件とは、

・欲求の出力刺激が抽象化

されていることです。
欲求の出力刺激が抽象化されていると、欲求からの出力時、AICoreがボディインターフェースへ未決定の刺激を流すことになります。 これは、例えるなら、手を動かすことは分かっているけど、どう動かしたらいいか分からない指示を出している状態です。 つまり、出力刺激が抽象化された欲求は、実行命令を出すのに適していない欲求と言えます。 あくまでも欲求解消行動における最大欲求の誘引検索過程において利用できる、欲求の INPUT、 OUTPUT の性質(刺激データ)を 共通化した抽象的な欲求でしかないということです。しかしながら、この出力刺激が抽象化された欲求こそが、概念を生み出します。




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