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脳への直接教育

AICoreへの教育は、快楽を得る直前の行動が正しいとして、これを繰り返すことで、その行動の発生率を高めるというものです。 人間のようなボディにAICoreを載せたとして、この教育を素直に実行しようとすると、人間同様に教育に膨大な時間がかかります。 その理由として、

 1)人間の網膜のように「教育者が確認できない出力結果」が教育に介在してしまう
 2)意図しない快楽の取得で間違えた欲求を作成してしまう
 3)教育者が教育結果を確認しつつ進める作業は、AICoreの状態を確認するステップが必要
 4)繰り返しによる教育(行動発生率調整)が上記にかかる時間を更に増大させる

などが大きな原因としてあげられます。
他にもありますが、ここでは割愛します。教育に膨大な時間がかかってしまうとAICoreの利便性に著しく影響する為、 これらを払拭する必要があります。

まず(1)の「教育者が確認できない出力結果」が教育に介在してしまう件については、 教育者がAICoreの全ての出力を確認出来れば良いことなので、単純に確認出来るようにしてあげれば良いと考えられます。 これが出来ない場合、網膜等の内部インターフェースに映し出されるイメージが正しい時にだけ快楽を与えるという教育をしたくとも、 快楽を与えるべきタイミングが分からなかったり、 AICoreの内部処理が本当に教育したいイメージの出力を行ったのか確認する手段がないことになります。 従って、うまく学習したと見えて、実は別のイメージ出力(行動)を学習(人間でいうなら、微妙に意図が伝わらないケース等)しており、 ある特定の状況ではうまく行動出来ないなどの勘違いを起こしかねません。 つまり、AICoreが想像したイメージを教育者へ伝えるアクション(言葉で伝えるなど)が必要で、それには相当な労力が必要になります。
この対応の具体策として、AICoreのボディIFを作成する開発者には、 出来る限り網膜などの内部イメージも外部へ同時出力し、外部の教育者から判別できるような構成しにてあげることで、 この問題を解決して欲しいと考えます。つまり、学習をより明示的に行うということです。

そして、(2)~(4)については、1つの行動を1回で教育することが出来れば、解決できる問題と考えられます。 1回の教育で意図した欲求を作成出来れば、(2)は、起こり得ません。(3)の確認行為も不要です。 そして、(4)の繰り返しも不要です。

そこで、AICoreの機能として、人間で例えると「脳への直接教育」といったイメージの機能を持たせます。 この教育方法は、人間でいうと、脳の一部へ直接刺激を送り込むことによって、 意図した教育を時間の無駄なく実施できるようにするものです。つまり、AICoreを搭載したボディに向けて、 外部から教育しても1回でうまく教育されないというリスクを排除します。

例えば、この機能を利用せずに、AICoreへ「右向け」と言って、AICoreが右へ向くように教育する場合は、 左へ向いたら不快を与え、右へ向いたら快楽を与えるようにして、何度か繰り返して教育が必要ですが、 これを強制的に1回で記憶を植え付けるように教育します。

具体的には、教育者が意図した時に、意図した欲求の出力を実行させるように設計します。 意図したタイミングで欲求を実行させることができれば、 すなわち、意図したタイミングでOUTPUTに伴うINPUTを発生させることができ、そのタイミングで快楽を与えれば、 環境的欲求を作成できるということです。

わかりやすい具体例では、教育者がAICoreへ「右向け」と命令して、AICoreへ直接「右へ向く」出力刺激を与えます。 この出力刺激は、AICoreへの一般的な入力刺激の経路とは異なり、人間の脳でいう運動野 へ直接刺激するイメージとなります。 出力刺激を受けると、AICoreが右を向くので、そのタイミングで快楽を与えます。 快楽により、実行条件が「右向け」という刺激となり、「右へ向く」行為が欲求の出力となる環境的欲求が生成されることになります。




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