入力刺激の入力単位の識別
AICoreの入力刺激として言葉が入力された場合、単語の区切りを識別するのは過去の経験によるものです。
書面文章から単語を区別することも同様です。文章とは違う足し算や引き算は、
数字を単体で扱うことを経験として積み上げている人間社会だからこそ、数字と演算子で分けて頭で考えようとします。
つまり、入力刺激を受けた後、単語識別に該当する機能が働くと言えば、YESですが、
この説明だとあたかもそういった機能があると誤解を招いてしまう為、
ここでは単語識別の機能が働くのでは無く、もっと原始的な、作成済みの欲求の実行条件を検索することで、
過去に聞いたことがある単語に対応した行動をとる欲求を実行しただけであり、
単語識別機能があたかも備わっているように見えるという理解をしていただきたいと思います。
以下に具体例を挙げます。
まずは、「りんごを食べる」という文字列がひとまとまりの刺激として入力された場合、
入力刺激を「りんごを食べる」とする欲求が無くとも、入力刺激を「りんご」とする欲求、
「を」を入力刺激とする欲求、「食べる」を入力刺激とする欲求がAICoreの既知の欲求として作成済みであれば、
この入力刺激に対応するアクションが取れることになります。
ただし、一回の入力刺激で、複数個の欲求を実行できるようにAICoreを実装しておく必要があります。(実装予定です)
次のケースは、「りんごを食べる」の文字列のうち、「りん」だけが、入力刺激として入力された場合です。
この場合は、対応する欲求が無いので、欲求検索において、似ている欲求を検索することになりますが、
それは、そもそも「りん」で入力刺激をひとまとまりであると認識した場合の話です。
つまり、入力刺激の入力間隔自動調整機能(後述します。入力間隔を自動的に短くしたり長くしたりする機能。)が
働いていると考えれば、ある状況下で「りん」という文章を入力単位として捉えるのは、
その状況下では自然な流れという結果であり、「りん」に合致する実行条件を持つ欲求を検索するのは当然のことです。
この検索結果において、欲求が見つからない、もしくは見つかるが欲求を実行しないと判断(判断基準は後述します)した場合、
入力刺激の繰り越し(繰り越しについて後述します)が実施されます。
上記、入力刺激の入力単位の識別はいずれも、入力刺激の入力間隔自動調整機能がAICoreに備わっている前提であり、
その上で、欲求検索の際に、どのような教育済みの欲求が揃っているか、
欲求が似ているかどうかを検査する実装に左右されることになります。
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