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データ付与可能構造(共感覚の検討)

人間の場合、刺激を認識する前(AICoreでいう欲求入力前)に関連データが知らずのうちに付与されることがあります。 これは共感覚と言い、共感覚によるデータ付与は人間が刺激を認識する前に処理される事象と、認識してから処理される事象があります。 どのようにしてこのような事象が起きるのか、そしてAICoreにおいて、この機能が必要であるかどうか言及したいと思います。

まず、共感覚とは、 ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象とされています。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりします(wiki引用)。

一見、かなり特殊な状態だと解釈してしまいそうですが、共感覚は訓練によっても、これを獲得できる事が知られています。

もとより訓練を受けずとも、この共感覚を保持する者の脳は、脳の成長過程において、幼少期の神経分離が上手くいかずに、 幼少期の共感覚を残したまま大人に成長したものだと論文等で見解が示されています。 この者達は、おおよそ刺激を認識する前に共感覚となる関連データが付与されることで、共感覚を感じ取ることが知られています。

これに対し、訓練して共感覚を得た場合は、訓練内容によって、人間が刺激を認識する前に処理される事象と、 認識してから処理される事象に分かれます。まず、前者では、一定期間中に特定の同じ文字を全て同じ色で見るように訓練した場合に、 訓練後も文字を見ただけで色を見る事ができるようになります。
次に、パブロフの犬などで知られる、ベルを鳴らすとヨダレが出る事象は、後者の処理となります。 これは、ベルを聞いて連想した結果、食べ物を想像して、実際に味を感じてヨダレが出るというステップです。 レモンを想像して、実際に口の中が酸っぱくなり、ヨダレが出た経験があると思いますが、 想像して共感覚となる知覚を実感するという事です。

いずれにしても訓練においては、100回以上の訓練が必要と言われ、 また、訓練後、一定期間が経過すると共感覚は無くなるという結果が出ています。 共感覚は、脳神経間の繋がりが増えたり減ったりする事で起こると見解が示されています。

このように、関連データの付与が起こる仕組みは、AICoreでは未定義の仕組みですが、現時点で実装するメリットが見当たらない為、 実装除外としておきます(この辺りは修正の可能性が高いです)。
おそらくですが、共感覚のような神経ネットワークを構築する事で、刺激に対する対処を先読みするための脳機能であると推察できます。




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