視覚刺激と本能
美味しい食事をして快楽を得る。
至極当然の事ですが、知覚インターフェース(視覚、嗅覚、聴覚、味覚など)を通して快楽が発生している為、
これが実現されています。
これは、視覚情報や聴覚情報にも同じことが言えそうで、外部からの動的な刺激の中から、
一部の刺激において快楽を感じとるのではないかということが実験により示されています。
例えば、さまざまな年代の男女を対象にしたfMRIを用いた研究から、一般的に魅力的とされる顔を見るときは、
魅力的でないとされる顔を見るときよりも内側眼窩前頭皮質(報酬刺激の仲介するところ)が
活性化することが明らかになっています。
これは、乳児にも存在し、魅力的な女性のスライドと、
魅力的でない女性のスライドを見せると魅力的な女性のほうをより長く見つめることも示されています。
乳児に対する実験は、乳児に魅力的なマスクを使った実験でも同様の結果が出ているようです。
また、AICoreのボディに搭載されるインターフェースから発生する快楽は、
おおよそインターフェースから送信される快楽信号によるものですが、視覚と聴覚においては、
快楽信号は発生しないと考えられます。あくまでも色彩や矩形や音などの情報が送信されるのみと考えられます。
つまり、これらの刺激は脳まで到達して初めて快楽に変換されるということです。
しかも、赤子においても視覚情報による本能行動を確認できることから、脳内に生まれつきの構造として、
特定の刺激を快楽へ変換する機能が存在していると言わざるを得ません。
よって、AICoreにおいても、視覚・聴覚に入る一部の刺激においては、
AICore内で快楽に変換されるような固定実装を取り入れたいと思います。
もちろん、人間では成長過程において、快楽の変換定義が増えることが明白である為、
動的に変換定義が増える仕組みも検討しておきます(論理的快楽に関する章を参照)。
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