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                        「見る」だけで発生する新規快楽(知識増加快楽)
                         ミラーニューロンの章では、「見る」ことによって得たイメージ情報の面白さにより、新しくその状況を求める「結果の真似」について、
                        お話ししましたが、この見ただけで興味を持ち、その状況を求める仕組みについて、さらに検討を進めたいと思います。
 
 見て、(予測して、)知識が連結し、快楽が得られるケースについては、ミラーニューロンの章で説明した、
                        「見る」ことによって、道筋(誘引経路)が分かり、やりたかったこと(既存の快楽取得)を達成する「行動過程の真似」が、該当します
                        (この後に説明する後天的な矩形の快楽と似ているので注意して理解する必要があります)。
 
 既存の快楽とは関係無しに「見た」だけで新しくその状況を求める仕組みは、どのようなものでしょうか?
                        まず、先天的な矩形の快楽(赤ちゃんでも美人が好き、誰でも心安らぐ絵、など)と
                        後天的な矩形の快楽(積まれた積み木など)に分けて考えたいと思います。
                        先天的な矩形の快楽は生まれつきのプレインストール済みという意味ですので、ここでの説明は省略します。
                        後天的な矩形の快楽である積まれた積み木については、赤子から見れば、
                        過去に受けたことの無い刺激(既存の経験からどれとも似ていない刺激)であり、
                        これも知識連結快楽と同様に知識増加により快楽が発生するものと考えて差し支え無いものとします。
                        そして、その刺激(積まれた積み木のイメージ)を受け慣れるまで快楽が発生し続けると考えると、
                        ここまで検討してきた仕組みに適合しそうです。
 
 ここで整理しておきたいのですが、赤子の場合で無く、幼児で考えた場合は、
                        既に積まれた積み木は受け慣れている(飽きている)という大前提が変わり、
                        見ることで、既存の快楽(高く積んで褒められたいなど)に対し、誘引経路を補填し、知識連結快楽が生まれるというケースへ移行し、
                        知的好奇心へと変わります。もちろん、受け慣れているかどうかという判断は、個体の経験値に左右されることになります。
 
 つまるところ、知識連結快楽や知識増加快楽による不満値は、一般的には、細かく呼び名を区別すること無く、
                        「知的好奇心」と呼ばれているものに該当します。
 
 
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